ルメール(LEMAIRE)のクロワッサンバッグは、その名の通りクロワッサンのような柔らかなカーブを描くフォルムと、ミニマルで上品なデザインが魅力の人気アイテムです。上質なレザーや絶妙なカラー展開により、シンプルながら存在感のある名品として、多くのファッションラバーから支持されています。
しかし、その人気と知名度の高さから、近年はルメール クロワッサンバッグの偽物も増加傾向にあり、とくにオンラインやフリマアプリでは本物と偽物が混在しているのが現状です。
この記事では、ルメール クロワッサンバッグ 偽物見分け方を、
ロゴ・刻印
タグ
素材・質感
ハングタグ
金具・ジッパー
色味
シリアルナンバー・QRコード
パッケージ・付属品
価格帯
購入元
といった具体的な項目ごとに詳しく解説します。
本物を確実に手に入れるための基礎知識として、ぜひチェックしてみてください。
まず最初に確認したいのが、ロゴと刻印です。ルメールのロゴは一見シンプルですが、細部に“本物らしさ”が詰まっています。
「LEMAIRE」ロゴは均一なフォントで、文字の太さ・高さ・幅がそろっている。
印字・刻印の位置が安定しており、センターや決まった場所に正確に入っている。
刻印の深さが適度で、浅すぎず・深すぎず、輪郭もくっきり。
内側のレザーパッチや内タグに入るロゴも、フォントとバランスが統一されている。
フォントが微妙に違う(文字が太すぎる・細すぎる、角ばりすぎているなど)。
文字間隔が不自然で、「L E M A I R E」のように開きすぎていたり、逆に詰まりすぎている。
刻印が浅く、光の加減で文字が読みにくい/輪郭がぼやけている。
ロゴ位置がセンターからずれている、斜めになっている。
➡ ロゴは**ブランドの“顔”**です。公式サイトや正規取扱店の写真と見比べながら、細部まで確認しましょう。
次にチェックしたいのが、内側に付いているブランドタグ・品質タグです。ここにも本物と偽物の差が現れます。
高品質な布タグまたはレザーパッチが使用されており、縫い付けが丁寧。
「LEMAIRE」のロゴがシャープに印刷・刻印されている。
素材表示・原産国・品番などが過不足なく記載されており、誤字脱字もない。
シリアルナンバーやロットを示す数字・記号が一貫した形式で記されている場合も。
タグの生地が薄く、ほつれやすい。
ロゴや文字がかすれている/インクが滲んでいる。
情報が曖昧、もしくは必要以上に少ない(原産国だけ・素材表記だけなど)。
シリアルナンバーが印字ではなく、明らかに雑なプリント/不自然なフォント。
➡ タグは、本体ではごまかしにくい部分です。タグの質感と印字の正確さをよく見て判断しましょう。
ルメール クロワッサンバッグの最大の魅力のひとつが、柔らかく上質なレザーです。
触れるとしっとりとなじむような柔らかさがあり、自然なシボや皺感が見られる。
光沢はギラギラしたものではなく、落ち着いたマット寄りのツヤ。
使用を重ねるほど、レザーがくったりと柔らかくなり、味わい深く経年変化していく。
レザー特有の香りがあり、プラスチックや接着剤のような匂いがしない。
レザーが硬く、指で押しても弾力が少ない。
不自然にテカテカしていて、ビニールや合皮っぽい光り方をする。
表面に不自然なシワや傷、型押し感がある。
石油系の匂いや強い化学臭がする。
➡ レザーの質は、ブランドのクオリティに直結します。見た目だけでなく、手触り・香りも含めてチェックするのがポイントです。
購入時に付属する**ハングタグ(紙タグ)**も、真贋チェックの良い材料になります。
厚みのある高品質な紙が使われており、指で触るとコシがある。
ブランド名や品番、カラー名などがきれいに整列して印字されている。
印刷のインクムラがなく、ロゴの輪郭もシャープ。
穴の位置やタグの形状が整っており、タグの取り付けも丁寧。
紙がペラペラで、端がよれていたり簡単に折れ曲がる。
文字がにじんでいる、濃淡がバラバラなど印刷クオリティが低い。
ブランドロゴの位置やバランスが不自然。
そもそもタグが付属していない、情報が極端に少ない。
➡ ハングタグを公式商品画像と見比べるだけでも、「あれ、違うかも?」と気づけるケースが多いです。
クロワッサンバッグには、ジッパーやストラップを留める金具が使われています。ここも要チェックポイントです。
金具にほどよい重みがあり、安っぽくない。
表面の塗装が均一で、剥がれやムラがない。
ジッパーの開閉がスムーズで、途中で引っかからない。
金具やジッパーパーラー部分に、小さな刻印が入っていることもあり、その刻印が鮮明。
金具が極端に軽く、プラスチックのような質感。
塗装が雑で、角の部分から剥がれかけている。
ジッパーの動きが硬い、途中で止まる、布を噛む。
錆びやすい、変色している。刻印があっても、線が粗く読みにくい。
➡ 金具は「コストが出やすい部分」なので、かなり分かりやすく差が出るポイントです。
ルメールのクロワッサンバッグは、シーズンごとに洗練されたカラー展開が魅力です。
公式で展開されているカラーは、トーンが統一されており、くすみ具合や深みが絶妙。
同じモデルでも、複数個を比べたときに大きな色ブレがない。
ベーシックカラー(ブラック、ブラウンなど)は、濁りのない落ち着いた色味。
公式には存在しないカラー名・カラー展開で販売されている。
黒が妙にグレーっぽい、ブラウンがオレンジ寄りすぎるなど、どこか違和感のある色。
染色ムラがあり、部分的に濃淡が極端に違う。
短期間で色褪せたり、レザー表面の色がすぐに剥げてくる。
➡ 気になるカラーがあれば、事前に公式サイトや正規取扱店で実際の色を確認しておくと安心です。
近年のアイテムでは、シリアルナンバーやQRコードで管理されている場合もあります。
シリアルナンバーの形式が一定で、他の商品と番号が被らない。
QRコードがあれば、スマホで読み取るとブランド関連の正規ページにアクセスできる。
印字やプリントがくっきりしており、読み取り時にエラーが出にくい。
シリアルナンバーがない、もしくは明らかに不自然な数字列。
他の個体と同じ番号が使いまわされている。
QRコードが読み取れない/何度やってもエラーになる。
読み取っても、公式サイトではない怪しいページに飛ぶ。
➡ すべてのクロワッサンバッグに必ず付いているとは限りませんが、付いている場合は要チェック項目です。
本物のルメール クロワッサンバッグは、付属品にもこだわりがあります。
シンプルで上質なダストバッグが付属し、生地に厚みと柔らかさがある。
ダストバッグや箱のロゴがきれいに印字されており、にじみがない。
保証書やカードが付く場合もあり、印刷や紙質もしっかりしている。
ダストバッグの生地が薄く、シワだらけで安っぽい。
ロゴの位置やサイズが不自然、文字がぼやけている。
付属品が過剰(カードやシールを「盛りすぎ」)、またはまったく付いていない。
➡ ただし、付属品は中古品では欠品していることもあるので、本体と合わせて総合的に判断しましょう。
価格は、真偽を判断するうえで非常に分かりやすい指標です。
ルメール クロワッサンバッグの正規価格は、おおよそ10万〜20万円前後。
サイズや素材、シーズンによって前後はするものの、「高級バッグ」としての価格帯を保っている。
明らかに安すぎる価格(2万〜5万円程度など)で販売されている。
「在庫処分特価」「サンプル品のため激安」など、本来ルメールではほとんど見られない文言。
中古と称しつつも、状態が「ほぼ新品」で価格があまりに安い。
➡ もちろん値段だけで断定はできませんが、「本物の相場を知っておく」ことは非常に重要です。
最後に、最も重要なのがどこで買うかという点です。
ルメール公式サイト
正規取扱セレクトショップ(国内外の有名ショップ)
大手百貨店内のインポートコーナー
真贋保証付きのハイブランド専門リセールショップ
会社情報があいまいな海外通販サイト、連絡先や住所が不明確。
フリマアプリやオークションサイトで、出品者の評価が少ない/低い。
決済方法が銀行振込のみなど、購入者が保護されにくい。
返品・返金ポリシーが不透明、または「いかなる理由でも返品不可」となっている。
サイトや店舗の口コミ・レビューを事前に調べる。
不安な場合は、店舗に直接問い合わせてみる。
返品・交換ポリシーが明記されているかを確認する。
➡ 「少しでも怪しい」と感じたら、無理にそのショップで購入しないのも大切な自衛手段です。
ルメール クロワッサンバッグは、洗練されたデザインと上質なレザーが魅力の、長く愛用できるアイテムです。
その一方で、人気ゆえに偽物も多く出回っているため、購入時には注意が必要です。
本記事で紹介したように、
ロゴ・刻印のフォントや位置
タグやハングタグの紙質・印字
レザーの質感や光沢
金具やジッパーの重み・動き
カラー展開の整合性
シリアルナンバー・QRコード
パッケージや付属品のクオリティ
不自然な価格設定
購入元の信頼性
といったポイントを総合的にチェックすることで、偽物を避け、本物のルメール クロワッサンバッグに出会える確率は格段に高まります。
正しい知識と慎重な見極めで、ぜひ末長く愛用できる一品を手に入れてください。